溶連菌感染症
  

  溶連菌という細菌が咽喉に感染して起こる病気です。潜伏期間は
2〜3日で症状は発熱に咽喉の痛みを伴い、また全身に細かい赤い発疹が
でます。舌が苺のように赤くぶつぶつします。(苺舌)


 合併症
 溶連菌自体はあまり抗生剤に対して強くないので、抗生剤を内服すると、1日
位で熱が下がり咽喉の痛みも取れてきますが、ここで薬を止めると腎炎
(血尿や蛋白尿が出たり、尿が出なくなったりします。)や心臓を悪くする
リウマチ熱になったりします。

 治療
 上記の合併症予防のため、通常抗生剤を10日から14日間内服します。
治療をきちんと受けていればまず合併症は予防できます。しかし、
麻疹などと違い終生免疫ができるわけではないので、薬を止めると
またすぐ罹る人はいます。  

 
 家庭での注意
 人に感染しますので登校、登園はできません。しかし、薬の内服
で2〜3日で感染力がなくなりますので元気ならこれくらい休めば登校、
登園可能となります。学校、幼稚園、保育園によっては治癒証明書

必要なところがありますので、医師に御相談下さい。
兄弟、姉妹、時には大人にも感染することがあります。場合によっては
抗生剤の予防投与を行うことも
あります。また、合併症のチェックのため
感染後2〜3週間後に尿検査をしますので尿を持ってきてもらいます。
少し症状は違いますが、劇症型溶連菌感染症というものがあります。
抗生剤内服でも熱がなかなか下がらなかったり、皮膚、筋肉の壊死が
見られる場合は早急の治療が必要です。

    苺舌
細かく紅い発疹
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