ノロウイルス感染症
1.ノロウイルスとは?
 以前は小型球形ウイルスといわれていました。直径が25〜35nm(1nmは1mmの100万分の1)という電子顕微鏡でしか見えない、非常に小さな球形のウイルスです。人間の腸内で増殖し、糞便中に含まれたウイルスが川や海に流れ出て、カキなどの二枚貝の中に蓄積してしまうと考えられています。

2.感染源
 ・カキなどの二枚貝
 ・手や調理器具を介して汚染された食品
 ・患者の便や嘔吐物を介して人に感染

3.症状
 潜伏期は1〜2日です。潜伏期の後吐き気や嘔吐、腹痛、下痢(水様便)、発熱が1〜3日続きます。関節痛、頭痛など風邪に似た症状も合併することがあります。

4.治療
 治療は下痢、嘔吐、嘔気、発熱などに対する対症療法が主となります。吐き気止めや下痢止めなどの薬を処方することが多いのですが、症状が強く脱水傾向のある患者さんには点滴をすることもあります。

5.予防
 ・カキなどを食べるときはしっかりと加熱処理をしましょう。なるべく生で食べ
  ないように。
 ・調理前やトイレの後の手洗いを十分に。
 ・調理器具の洗浄はきちんとしましょう。
 ・患者さんの便や嘔吐物に直接触れないように。
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